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前回の片頭痛に対する脳外科の先生のネット記事にご意見をたくさん賜りまして、誠にありがとうございました。
皆さん同じような気持ちを持たれていて、私自身も大変勉強になりました。
また、患者さんの気持ちに沿えるように努力しないといけないことを痛感した次第です。

今回は頭痛とは全く関係ない話しで恐縮です。
またネット記事を見たので感想かたがた書いていきます。

https://news.yahoo.co.jp/byline/nakayamayujiro/20181028-00102034/

この記事です。なぜタダで働くのか?「無給医」たちの現実 ~医師の視点~

この記事を読みながら私も大学院生の頃、無給医時代が2年間ありました。25年近く前の話です。

まず国家試験を合格して大学病院で研修医になるのですが、その頃は大学病院からもらう給料は月に47000円でした。
半年間は外の病院にアルバイトに行けないので10万円の仕送りをしてもらっていました。
半年たつとアルバイトに行けるようになり、月1回土日の当直のアルバイトと月1回献血のアルバイトに行く事になり、なんとか1ヶ月20万円弱の収入を得ることができるようになります。

1ヶ月の半分近くは当直か病院に泊まる生活でした。
士農工商研修医と言われたものでした。周りもそのような生活でしたので苦にもならなかったような感じです。
研修医2年目の年収は280万円でした。確定申告したときに税理士さんに、「これだけしかもらっていないの?」と言われたのを覚えています。なので税金が10万円くらい戻ってきました。

2年間の研修医を終えて大学院生活が始まりました。
学費が1年に70万円x4年間で280万円です。
毎年なけなしの貯金から70万円ずつ入金したものです。

大学院へ入学したことになりましたが研究生活は始まりません。
普通に病院で働きます。大学では給料がでませんので、人並みに生活できるように外の病院で10ヶ月ほど働きました。そこで貯金して大学病院に戻ってきました。

保険証なし。給料なし。大学病院で働く医者が無保険者ですから今考えるとブラックもブラックです。
給料がないので、予定がないのであれば大学病院で当直します。どうせ病院にいるわけですから・・・
当直すると6000円いただけますので、毎月15日くらい大学病院で当直していました。それで収入9万円です。

それと月に1回、土日に外の病院で当直して研修医の頃のように20万円弱の収入を得て大学院時代を過ごしていました。
1ヶ月に大学病院で働かない日は当直に行く月1日の日曜日だけでした。
当直が15日ですから・・。笑うしかない。一番多くした月は21日当直しました。

時間外手当なんて当時ありません。
なぜなら大学病院の職員ではないからです。
無保険者ですから、大学病院と就労の契約はありません。
言えば勝手に患者さんをみて、手術して、当直してということですので、給料がないから時間外も発生しません。

これで過労死なら、大問題という雇用状況でした。あ~雇用されてなかった。笑
勝手にやっていることなんです。笑笑
でも不思議に思った事なんて一度も無かった。

みんなそんな生活だったから、、。
お金と時間が全くなかった。ずっと病院にいて働いていました。
看護婦さんがかわいそうに思ったらしく夜勤の時に弁当を作ってくれたこともありました。笑
(恋愛感情はお互い無かったから・・・笑)

だけど医者という仕事をして行くには必要な経験だと思っています。
この経験が今の礎になっているのも間違いない。

今の子は自らの権利主張が強いのもいいこともあれば、悪いこともある。
どうなるか?これからの若いお医者さんたち。
いい方向に行くのを願っています。

医師の働き方改革? そんなの無理! 絶対無理!!  笑笑
給料なし・休みなしで働かないと行けないからです。

今はこのような無給医は少なくなったと思われますが、存在するはずです。
一般の人にとってはとても考えられないシステムではないでしょうか?!
ここの世界では当たり前です。これが当たり前の世界では働き方改革なんて絶対できません。
必要悪なんだと思われます。女子入学者差別と同じような感覚がまだまだ普通にあるからだと思われます。

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