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本日は少し難しいお話です。

今までの片頭痛の予防療法と言えば
(卞痛の回数が多い ∧卞痛の程度がひどい トリプタンと言われる薬の効果が薄い・副作用で使えない

こういう患者さんに
.妊僖吋鵝´▲潺哀轡后´トリプタノール ぅぅ鵐妊薀
などと言った薬を毎日服用して片頭痛の程度・頻度を和らげるといったものでした。

デパケンが保険適用になってからというもの、片頭痛の予防療法にとって大きな変化はなかったのですが、現在日本でも治験が行われている抗CGRP療法というのが、我々の選択肢になっていく可能性があります。

ここのブログ内でも抗CGRP療法に期待する文章を何度か書いてきました。
本日は少しまとめてみたいと思います。

 まず、片頭痛の発生には三叉神経血管系の活性化が関与していると言われていて、片頭痛患者さんにCGRPを投与すると片頭痛発作が誘発されます。それで、そのCGRPの働きをブロックすれば片頭痛が緩和されるのではと考えられ、CGRP受容体拮抗薬が開発されたが、肝障害などの副作用のために開発されずにいました。

 ところが、遺伝子組み換え技術の開発によってヒト化された抗CGRPモノクローナル抗体というものを作って、片頭痛予防治療として開発中であったが、4種類の抗CGRPモノクロナール抗体による治療は安全性・有効性ともに欧米諸国で立証されました。
 
 そこで現在、日本人のデータを取得すべく全国で治験が行われています。
4剤あって、1つが静脈注射( 砲濃弔3つ(-ぁ砲枠蕾蔀躰佑任后
何れも1ヶ月にに1回医療機関で注射することが前提となっています。

 開発しているのは何れも海外の会社で
Alder Biopharmaceuticals社 ▲ぁ璽薀ぅ螢蝓室辧´テバ社 ぅ▲爛献Д鷦
という会社が手がけています。
先日もテバ社は日本で売るようになったら大塚製薬で発売するとの報道がでていました。
△離ぁ璽薀ぅ螢蝓室劼脇鐱椶任發燭さんの薬剤の発売を行っていますし、い離▲爛献Д鷦劼魯▲好謄薀浩縮瑤波売されるものと思われます。

 何れも治験中ですので日本で何年先に保険適用がおりるかわかりませんが、いずれの4剤ともに欧米での治験結果は有効性・安全性ともに優れた結果だったようです。

 世界で約8000億円/1年間規模のお薬ですので、気合いも入っていますし、抗体製剤は今のトレンドで技術の粋を集めたものになりますので開発費も膨大になっています。

 数年先に日本で売られるようになれば薬価で2万円/月の薬価が想定されるという話もあって、なかなか高額な医療費になることが推測されます。トリプタンも高額な薬剤ですから、益々頭が痛い話です。
(このCGRP療法が使えるようになる頃には、トリプタン製剤もすべてジェネリックがでてお安くなると思いますが?!)