[[img(https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif)]]
[https://sick.blogmura.com/headache/ranking.html にほんブログ村 病気ブログ 頭痛・片頭痛へ(文字をクリック)]

<a href="https://blog.with2.net/link.php?1874798";;;;;;>人気ブログランキングへ</a>

ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

本日は、日本頭痛学会から新たな提言がなされたので、その内容についてです。

私は、このブログにおいて岡山大学で行われている治療が新聞記事になったお話や、同じ内容を岡山大学の先生が日本頭痛学会で発表されたことを書かせていただきました。
https://blogs.yahoo.co.jp/neuroikeda/40044777.htm)l

その話は、卵円孔開存といって心臓の心房中隔に胎児期に小さな穴があいているのですが、その穴は通常、出生後に自然閉鎖するものですが成人後も開通している状態を卵円孔開存と呼びます。

一般的には、健常成人にも約15~25%に存在するとされていて、以前から片頭痛と卵円孔開存の関連については数多くの研究が行われてきました。

同様に片頭痛治療としての経皮的卵円孔閉鎖術の検討が行われ、多くの観察研究で有効性が示されていましたが、前向きランダム化比較試験で有効性がないとされていました。

その結果、欧米では片頭痛治療としての経皮的卵円孔閉鎖術は推奨されていないのが現状です。そういう状況の中、2015年6月より岡山大学病院で自由診療として卵円孔の経皮的閉鎖術が開始され注目されています。

こうした現状を踏まえ日本頭痛学会として片頭痛に対する経皮的卵円孔閉鎖術に関する声明を発表することになりました。

~庵獷里△詈卞痛患者における卵円孔開存の有病率は約50%で両疾患には関連があると考えられるが、前兆のない片頭痛患者の有病率は非片頭痛対照と有意差がない。

⇒餘濆Τ存を有する患者では片頭痛の有病率が高く、前兆のある片頭痛の有病率はオッズ比(OR)3.21(95%CI 2.38~4.17)と有意に高い。

J卞痛治療としての経皮的卵円孔閉鎖術の有効性は確立されておらず、現時点では推奨されない。わが国においては保険適用外である。

し佝蘚卵円孔閉鎖術は、従来の開心術に比べ低侵襲で合併症も少なく確立された処置である。

シ佝蘚卵円孔閉鎖術による片頭痛の改善効果判定には、 6~12か月後以降に行う必要がある。若年者では閉鎖術直後に片頭痛が増悪する症例も知られており、術直後から少なくとも3か月間の抗血小板薬2剤併用療法(アスピリン+クロピドグレル)が有効とされる。

私も2回発表を聞かせていただいた結果、片頭痛と卵円孔開存についての因果関係があるのは確かで、治療方法は保険適用はないものの難しいものではなく確立された方法だということです。

ある程度、効果がある因子を確認して症例をしぼってやっていくにはいいのだろうと思います。
また今年も頭痛学会で経過を聞かせていただきたいと思っております。