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3回にわたって日本頭痛学会総会の話をしました。
今回は研究論文からのお話です。

雑誌:「Headache: The Journal of Head and Face Pain」(2016/9/27)

著者:Dr.Vincent Martin(シンシナティ大学・アメリカ)

内容:甲状腺機能低下症は体内で十分な量の甲状腺ホルモンを産生できないために、気分の変動・体重増加・脱毛・倦怠感・便秘・月経周期の乱れを引き起こすことがある。アメリカでは片頭痛は人口の約12%、甲状腺機能低下症は約2%の人にみられ、命にかかわることはまれだが、適切な治療を受けなければ生活の質が低下する可能性がある。

 今回の研究はボランティア8,400人を対象として20年間追跡した。群発頭痛や緊張性頭痛など、既存の頭痛疾患のある患者では甲状腺機能低下症リスクが21%高く、特に片頭痛患者では41%高かった。

 この結果は、片頭痛患者は特に甲状腺機能低下症に罹りやすいことを示唆している。ただし、この研究は一方の疾患が他方の疾患を引き起こすことを証明するものではなく、頭痛と甲状腺機能低下症がどのように関連するのかは明らかでない。過去の研究では、甲状腺機能低下症を治療することで頭痛の頻度が減少することが示されており、そのため頭痛患者が甲状腺機能低下症を発症すると頭痛の頻度がさらに増える可能性がある。
 医師は頭痛患者に対して甲状腺機能低下症の検査を行うよう注意する必要があると述べている。

 実は京都での日本頭痛学会総会でも「小児の片頭痛」のコーナーで筑波学園病院小児科の藤田先生が全く同じ話をされていた。小児においては初診時に一般採血を行うべきで、その際には甲状腺機能を加えてcheckすべきだという話でした。
 確かに貧血傾向の児童は、貧血を是正することで片頭痛の程度が軽減することを経験しています。今までは甲状腺機能を頭痛患者さんで積極的に調べてこなかったので、この論文といい、頭痛学会総会での藤田先生の話といい、大変参考になり実践していきたいと思っています。