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今日は最新の研究論文からです。
子供さんで、あまり頭が痛くならずおなかが寧ろ痛いという患者さんがいます。
腹部片頭痛と診断したりします。
京都の立岡先生という頭痛で有名な先生は片頭痛の患者さんが子供の頃に「自家中毒」「周期性嘔吐症」「おなかの弱い子供」などと言われていて、二次性徴を迎える頃になって、片頭痛がむくむく顔を出してくるという話をよくされます。

「片頭痛は頭が痛くなるだけの病気じゃないんですよ」とやさしく問いかけてくれます。
外来で子供の頃によくおなかが痛くなっていたという片頭痛の患者さんって実は結構多いものです。

それで今日はフランスのグループがだした論文の話です。

タイトル: Association between functional gastrointestinal disorders and migraine in children and adolescents: a case-control study

著者:Julie Le Gal, MD

内容: 幼児の片頭痛と腹部の疝痛との関係性を以前から報告している。今回は、小児および思春期の若者の片頭痛と機能性消化管障害との関係を検討した。

対象:救急外来を受診した6〜17歳の患者で、小児神経科医により診断された頭痛症例424例(片頭痛257例、緊張型頭痛167例)と、軽度外傷例で再発性頭痛歴がない対照648例の機能性消化管障害の有病率を比較した。

結果:機能性消化管障害と診断された患者の割合は対照群の18%(118例)に対し、片頭痛群では32%(83例)と有意に高かった。多変量ロジスティック回帰分析では、片頭痛と機能性ディスペプシア・過敏性腸症候群・腹部片頭痛との間に有意な関係が認められた。対照的に、片頭痛は機能性便秘と負の相関関係を示した。

緊張型頭痛群の機能性消化管障害の有病率は25%(41例)で、対照群と有意差はなかった。

やはりこの論文からも幼児期・小児期に腹痛・疝痛を訴える人たちは片頭痛の患者さんに多く、同じグループなんだということです。
片頭痛は頭が痛くなるだけではないのです。やはり全身の諸症状を引きおこすものなんです。

緊張型頭痛はあまり関係のないことなので、片頭痛に独特なおなかの症状と言えます。

さて明日から京都で第44回日本頭痛学会があります。明日私は京都に出発いたします。
しっかり勉強して報告させていただきます。