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今日は片頭痛に対するボトックスの効果についての話です。
ボットクスは美容外科でしわ伸ばしの効果や、保険診療で眼瞼けいれんや斜頸などの治療に使われることが一般的です。
以前から片頭痛に対して使われることがありましたが、2012年の論文であまり発作性片頭痛に対しては効果が限局的で、有用性に欠けると報告された。

今回、米国神経学会でボツリヌス毒素(BoNT)と脳疾患治療に関するガイドラインを8年ぶりに改訂した。Neurology(http://www.neurology.org/content/early/2016/04/15/WNL.0000000000002560)に報告された。

今回の改訂で慢性片頭痛(1カ月に15日以上発作が起こり,そのうち8日以上は片頭痛の特徴を示すものと定義)に対しては、偽注射群と比較すると片頭痛頻度が減少すると報告され、有用性が示されています。

一方、通常の片頭痛に対しては以前と同様で有効性を認めないと報告されている。

これはあくまでアメリカの神経学会のガイドラインであり、保険適用のない日本では片頭痛に対するボトックス使用は一部の先生たちが自費診療として行われています。患者さんを限定すれば効果があるとの報告もあります。

この結果をうけて日本でも慢性片頭痛に対しての保険適応になることはないと思いますが、可能性のある治療方法であることは間違いなく(金額が高い治療方法であることも間違いありませんが)、今後の研究の推移をみていきたいと思っています。