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 本日は片頭痛の最新研究報告からです。

 先日、今年の日本頭痛学会で心臓にできている先天性の小さな穴を塞ぐと片頭痛が減ったという発表をこのブログで報告いたしました。かなりの反響があったようですし、実際カテーテル治療で塞ぐだけで片頭痛が改善するのであれば試す価値ありと思います。

 ところが、今度はアメリカの雑誌に逆の報告が出ています。
 前回、私がここに載せたのは片頭痛があって、心臓にできた小さい穴を塞ぐと片頭痛が減るという話でした。

 今度は片頭痛がない人で小さい穴をカテーテルで塞ぐと15.8%に術後3ヶ月以内に片頭痛がおこります。前もってアスピリン+プラビックスで内服していれば、片頭痛になる人も少ないし、程度も楽になるという論文なのです。

 なんじゃ~そりゃ?!
 わけわからん! 頭がこんがらがると思うような内容の論文です。

 著者らもそこは配慮していて、心房中隔欠損や卵円孔開存症の患者には片頭痛が多く、カテーテルを用いた孔閉鎖術を行うと、片頭痛が消失するという報告も複数ある。
 著者らは「今回の試験は、片頭痛歴の無い患者を選び、術後の片頭痛発症リスク低減を目的として行われた。ASDおよび孔閉鎖術がどのように片頭痛の発症に関わるのかは明らかになってはいない」と言っております。

 全く塞げば片頭痛が減るのと、塞げば片頭痛が新たにでるのですから、訳のわからない話ではありますが、心臓の小さな穴に片頭痛の病態を解明する鍵があるのかもしれません。そういう意味では人体は不思議です。


雑 誌:JAMA. 2015;314(20):2147-2154

発表者:Josep Rodés-Cabau先生(カナダ・ケベックHeart and Lung Institute)

タイトル:Effect of Clopidogrel and Aspirin vs Aspirin Alone on Migraine Headaches After Transcatheter Atrial Septal Defect ClosureThe CANOA Randomized Clinical Trial