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今日も最近の研究報告からです。難しい話ですが、興味深い話でした。

(著者)Kam-Hansen
(雑誌)Sci Transl Med(2014)

(目的)片頭痛患者に様々な期待度を抱かせることによって、偽薬とトリプタンが片頭痛発作に示す効果がどのように変化するかを検討している。

(結果)マクサルト投与による片頭痛発作の疼痛軽減効果は医師が患者に与える情報によって大きく影響をうける。偽薬をマクサルトと言われて服用すると症状が軽減する現象は、患者側の期待度が大きく作用したと解釈できる。偽薬を服用してもある程度の症状軽減効果を示した点は、錠剤を服用することに治療的な意味があることを示唆しており興味深い。片頭痛治療においては、薬を処方するということ自身に意味があると思われる。

(考察)トリプタンの片頭痛発作に対する治療効果が、医師から与えられる暗示により少なからぬ影響を受けることは、日常臨床に大変役立つ情報であるといえる。例えば、重症例ではトリプタンを処方する際に、効果を強調して説明すると薬効が大きくなることが考えられる。
 その一方で、片頭痛発作治療薬の臨床研究を行う際には、プラセボ群で予想を超えた薬効が出てしまうことで、実薬との有意差が出にくくなる危険性を孕んでいることを本研究の結果は裏付けている。

 何が何だかわからないようになりました。
私がこの論文によって学ぶことは、十分な説明(プラス・マイナス)で相手がよく納得していってくれれば、おおむね薬の効果はあがる。それが偽薬であってもである。
 外来で、あちこちの病院を受診された患者さんの多くは、十分な説明を受けてない。もしくは納得できていない状況にあります。特に薬物乱用頭痛の患者さんでは、十分な納得・説明がないと前に進むことができません。

 逆に十分納得していただければ、8-9割方治療はうまくいくと確信できます。

 短時間に納得のいく説明。それは大変難しいことで、頭痛で有名な清水先生はたくさん経験し、たくさん話すことで、最も適切な説明を瞬時に見つけることができますと言われていた。確かに数を経験されている人ならではのお言葉だと思います。