https://sick.blogmura.com/headache/img/headache88_31.gif
[https://sick.blogmura.com/headache/ ]
ランキングに参加しています。クリックをお願いします。

片頭痛の予防法(セルフケア)②です。

④全身運動をしましょう。

 片頭痛患者さんの多くは、肩こり・首こりもちです。
 間中先生の調査では75%つまり片頭痛患者さんの4人に3人は肩こり・首こりもちということです。
 頭痛体操という坂井文彦先生が考案された体操があります。1回2分オフィスでもできる簡単な体操です。大変よくできています。続けられそうな感じの体操です。エーザイのHPでもPDFになっていますし、当院ではリーフレットを外来に置いております。

 体操のポイントは「肩甲骨内側面の筋肉を十分動かすことを意識する」ことだと感じています。
 そこの部分の筋肉は日常生活では、大変動かしにくい筋肉群です。ですから、そこを意識しながら頭痛体操をやっていただきたいと外来では説明しています。
 またこの頭痛体操は片頭痛だけでなく、緊張型頭痛にも有効です。是非お試しください。

⑤ストレスをためない。

 これ言葉は簡単ですが、実に難しいことです。
 言われてできるのであれば、メンタルクリニックはこんなになくてもいいわけです。できない難しさがあります。
 私自身はこれに対しても、薬を内服することをあまり躊躇しません。ただし、1日3回の定期的内服というのは勧めていません。もちろん程度によるわけですが、短期間にまとめて使うことはしてもダラダラ使わないように心がけています。そうでないと、そちらが引きずって頭痛も引きずることになりかねません。ですから短期間の使用に心がけています。もしくは頓服でのしようです。

 片頭痛が慢性化する危険因子は、①女性 ②月経時の片頭痛 ③精神疾患の既往だと一般的には言われています。そのいずれもがなかなか変えることができにくいわけですから、それに応じて指導していかないといけません。

 言うは易く、行うは難しです。