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今日は「片頭痛体質」という言葉について考えてみます。
正式な医学用語として「片頭痛体質」という言葉があるわけではありません。
しかし、患者さんの中にはこの言葉をふつうに使われる患者さんもいます。私自身もそのように話したほうがわかりやすいと思って「片頭痛体質」と使うことがあります。

基本的には頭痛があるかないかではありません。大きくひっくるめていいます。
例えば以前、片頭痛だったけれど閉経して頭痛は治まってきたけれど、それ以外の諸症状が持続する50歳代の女性に「片頭痛体質」と読んだりします。

また10歳くらいの男の子で、母親が片頭痛もちで、本人は頭痛はないけど自家中毒とか腹痛が頻繁におこる(=腹部片頭痛と呼ぶのが正式な診断)。まためまいや鼻炎なども頻繁に有る場合を「片頭痛体質」と呼んだりします。

基本的には頭痛が全くないか、あっても典型的な片頭痛様の頭痛ではなくて
①アレルギー体質(副鼻腔炎・鼻炎・アトピー・気管支喘息なども含む)がある
②めまい・ふらつきが多い
③天候の変わり目が体調の変わり目であることが多い
④女性なら月経・排卵日などに調子が悪くなる
⑤子供さんなら腹痛発作・自家中毒が多い
⑥低血圧・低体温がち
⑦過多月経・子宮内膜症などがある
⑧疲労度とは関係なく、首・肩が張りやすい
こういうものを複数持っている場合をそう呼んでいます。

こういうケースで、頻度が多いのであれば片頭痛の予防薬を上手に使うことで悩みが軽減することがあります。ミグシス(テラナス)・デパケン・トリプタノールなどを症状に応じて使うことで軽減することがあります。

なかなか理解しにくい病態ですが、片頭痛で頭痛が目立たない諸症状と考えていただければわかりやすいかと思います。