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 今日は頭痛の話ではありません。
 
 最近みた話で興味深い話がありました。
 アメリカからの報告です。「1996年→2010年の15年間で高度画像検査の施行数が大幅に増加し、CTで3倍、MRIで4倍になっていること、CTなどの施行増加に伴い放射線の測定被ば量もかなり増加していることがわっかた。」
 
 雑誌:JAMA 2012年;307:2400-2409
 
 報告者:UCSF Rebecca Smith-Bindman et. al
 
 この結果を踏まえてボストン大学のGeorge T OConor博士のコメントです。
 「これらのデータは、医師が医療過誤への不安から防衛的医療行為として必要以上の画像検査を行う割合が増加している。臨床医は放射線被ばくのリスクも考量して、十分患者と話し合う必要がある」と述べています。
 
 昨年か一昨年、ある論文でアメリカ以上に高度画像検査の頻度が多い日本では、検査に伴う被ばくでがん患者の割合が増加しているという論文もでており、大変興味深い論文です。
 確かに必要でない画像検査が行われているのは事実ですし、それが医師が求めてやるケースもあれば、患者が求めてやるケースもありますし、患者家族が求めるケースもあります。
 決して本末転倒にならないように委縮することはいけませんが、十分放射線被ばくの問題も考えていく必要があると思います。