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論文:Neurology 2012年4月24日号

発表者 ジェーファソン大学頭痛医療センター Silverstein先生

 片頭痛の予防薬は多数あるが、ほとんどの片頭痛患者が使用していないことが新しい研究で示された。米国神経学会(AAN)および米国頭痛学会(AHS)が作成した新しいガイドラインでは「約40%の片頭痛患者が予防薬を必要とするが、実際使用しているのはその約3分の1に過ぎない。薬剤には処方薬、市販薬、ハーブ(薬草)があり、どれが最も有効かは患者による」と述べている。

 処方薬では、ジバルプロエクスナトリウム(日本国内未承認)、トピラマート(商品名:トピナ)、バルプロ酸ナトリウム(商品名デパケン)などの抗てんかん薬、メトプロロールやプロプラノロール、チモロールなどβ遮断薬として知られる降圧薬が片頭痛の発作回数を減少させ重症度を低減する強力なエビデンス(科学的根拠)がみられる。

・抗てんかん薬のラモトリギン(同ラミクタール)は片頭痛を予防しない。

・片頭痛治療のために開発された薬剤の1つfrovatriptanフロバトリプタン(日本国内未承認)は、月経関連の片頭痛に有効と思われる。

・抗 うつ薬のvenlafaxineベンラファキシン(日本では開発中止)にはいくらかの予防効果がある。

・市販薬のイブプロフェンおよびナプロキセン、リボフラビン(ビタミンB2)およびセイヨウフキも予防に役立つ可能性がある。

 Silberstein氏は、もしすべての薬剤の効果が同等ならば、使用薬剤の適応となる他の疾患を考慮し、副作用をもたらさないものを使用すべきである。
 例えば肥満患者であるならば、副作用が体重減少であるトピラマートが最適の選択法となる。市販薬やハーブを服用していても、すべての薬剤において副作用や他剤との相互作用が生じる可能性があるため、フォローアップのために医師に診てもらう必要がある」と述べている。

 別の専門家は「片頭痛は治癒しないが、予防薬は片頭痛の発生率を50%以上低下させ、発生する頭痛の重症度および期間を低減する可能性がある。患者は選択肢について、医師と話し合うべきである」と述べている。

 全体の40%が予防薬の必要性があって、そのうち使用している人が1/3という数字は私が外来で見ていても十分理解しうる数字ではないかと思います。
 予防薬をうけいれにくい環境や、実際使っても思うほど効果が出ていない状況なのが、このような結果になっているのではないかと思います。