以前も片頭痛の予防薬のお話をいたしました。
中でも最もよく使われていて効果も比較的に確実な「デパケン」のお話をしました。
中でも最もよく使われていて効果も比較的に確実な「デパケン」のお話をしました。
私自身はデパケンを使用する場合には、女性の場合には今後妊娠する予定の有無を尋ねるようにしています。もちろん、それは妊娠時の奇形が増加するからです。
デパケンは量を多く使えば使うほど(具体的には1100mg/日)、また血中濃度が高ければ高いほど(70μg/ml)奇形の発生率が高くなることが既に報告されています。
また単剤投与より複数投与のほうがおこりやすいなどの報告もあります。
通常デパケンは以前にも書きましたように血中濃度を測定して、21~50μg/ml程度で十分です。これで予防効果がなければ、増量しても効果が期待できない薬剤です。ですから、てんかんとは使用量が大きく異なります。具体的に使用量として200-400mg/日くらいが一般的な片頭痛での使用量です。
また他の抗てんかん薬で予防薬として使用するものとしては、トピナ・ガバペンあたりの薬剤です。
また、予防薬として抗てんかん薬の2剤併用の話は聞いたことはありません。
私が勉強不足なのかもしれませんが、片頭痛で抗てんかん薬を2剤使用するにはよほどの理由がないかぎり使用するべきではないと考えています。
私が勉強不足なのかもしれませんが、片頭痛で抗てんかん薬を2剤使用するにはよほどの理由がないかぎり使用するべきではないと考えています。
シンプルな処方を行うことは患者さんに対しては必要なことだと思います。
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