当院は開業して丸4年を迎えます。
 この4年間で実は3人のくも膜下出血患者さんがいらっしゃいました。
 そうです歩いてきた患者さんです。

 今までの統計でもくも膜下出血の1割の患者さんは病院に歩いて受診されます。

 自治会などの講演でその話をすると皆さんに驚かれるのですが、事実1割は歩いてくるのです。

 皆さんやはり突然の頭痛での発症で、改善していない。夜が眠れない。薬の効きが悪いなどと言われてきます。一応脳外科の専門医ですので、3人とも検査の前にくも膜下出血ではないかと問診で感じたものでした。

 3人の中には当院受診前に内科で風邪ですねと言われた患者さんもいまして、頭痛はあなどれません。
 3人中2人は37-38℃代の発熱がありましたので、気持ちはわかるんですが、頭痛=くも膜下出血ではないのか?という気持ちで脳外科の医者は見ますので、そこの違いだと思います。

 ですから
 ①いつもと違う頭痛
 ②突然おこった強い頭痛
 ③改善しない頭痛
 ではくも膜下出血を念頭におくことが大変大事な問題です。

 頭の片隅に是非いれてください。