今日は、このブログにも質問がありましたので片頭痛と脳梗塞の関係について考えてみたいと思います。

 今、日本頭痛学会で問題になっていることは、生命保険を加入するにあたり片頭痛患者さんは脳梗塞の危険性が高いということで拒絶されるケースが増えているとういうことです。

 実際問題として普段の臨床の場で感じることを書きますと、
 ①基本的に片頭痛患者さんは血圧が低い患者さんが多く、高血圧の患者さんが少ない。
 ②脳梗塞の一番の危険因子は高血圧ですので、片頭痛患者さんは脳梗塞に比較的なりにくいものと考え
  られる。
 ③若い頃から頭痛持ちだった70歳以降の患者は比較的に脳の検査をしてもきれいな患者さんが多い。
 ④一方、片頭痛の20~30代の患者さんで明らかな脳梗塞の既往がないのにMRIにて脳梗塞がみられるこ
  とが稀にある。しかし、いずれもが無症候性脳梗塞といって症状がない脳梗塞である。

 今までの論文をみますと、いろんな先生方が同じ傾向であることを発表されています。
 ①Bousser先生が2000年45歳以下の片頭痛患者さんは脳梗塞合併率が高いことを発表。
 ②Kruit先生は2004年片頭痛患者さんははく質病変が多いことを発表。
 ③Schurks先生は2009年片頭痛患者さんの脳梗塞発症の危険性は一般に比べて1.23-2.16倍高いと発表。

 このようにいくるもの論文が発表されています。
 実際問題としてきちんとした統計をとっていませんが、概ね私も同じ印象です。

 しかい、ここで大事なことは多いのが事実であるが、多くが無症候性脳梗塞であまり日常生活一般に問題がないということをぜひ強調させていただきたい。
 ですから、私自身は片頭痛のcontrolが良好な患者さんには、この話はほとんど話しません。逆に十分なcontrolができずに薬物乱用頭痛になるような患者さんには話をしています。

 結局的には頭痛学会でも統一見解がなく、日本からのきっちりとした研究結果を出していかないといけない問題だと考えています。