本日は最新の頭痛研究についての報告です。
 
 
Nord-Trøndelag Health Study(Helseundesøkelsen I Nord-Trøndelag;HUNT)の一部として実施された。同調査では,1995年8月~97年6月にヌール・トロンデラーグ県在住の中高生5,847人を対象に,肺活量や身長,体重などとともに,頭痛聞き取り調査や学校外での運動頻度,喫煙に関連したアンケートを実施。
 
ノルウェー・オスロ大学のJohn-Anker Zwart氏らは,13~18歳の中高生約6,000人を対象に行った調査結果を発表した。それによると,10歳代では不健康な生活習慣と慢性頭痛が関連しており,過体重運動不足喫煙の3要素すべてを満たした群では,すべての要素がない群と比べて慢性頭痛リスクが3.4倍だったという。
 
以上から,同氏らは「生活習慣が頭痛に関連することを,若年者でも示すことができた」と結論。さらに「今回の結果は,ライフスタイルを改善することで頭痛が予防できることを強く示している」と述べた。
 
総説的な話なので、これを普段の臨床にどういかしていくかは難しいのですが、片頭痛の患者さんにいつも話しているように「規則正しい生活・適度な運動」を心がけることがどうやら大事なことのようです。