最近、めっきり紹介していないことに気がつきました。
 片頭痛の最新の研究報告についてです。

 米アルバート・アインシュタイン医科大学(ニューヨーク)神経学教授のRichard B. Lipton博士からの報告です。Neurologyの2月号に掲載された今回の研究では、片頭痛を有する6,102人と片頭痛のない5,243人を比較。研究の結果、片頭痛患者における心臓発作の発生率は4.1%、片頭痛のない人では1.9%であることが判明した。

 以前の研究では、心臓障害や脳卒中などの心血管障害と片頭痛との関連が示されており、女性のみを対象とした研究では、特に前兆と呼ばれる視覚障害を伴う片頭痛を有する場合に脳卒中の発生率が上昇することが示され(女性は片頭痛を有する可能性が男性の最大4倍高い)、男性のみを対象とした別の研究では、心疾患のリスク増大が示されています。

 なんか書けば書くほど片頭痛患者さんは大きな病気が多いような気がしてなりませんが、多くの患者さんは特に困っていないのは事実なんです。
 たくさんの報告を集めればそうなのかなあと感じた発表でした。

 みなさんはどう思われますか?