最近、大変痛い痛い経験をしました。

 比較的若い男性のかたで、頭痛というか顔面痛の方でした。

 近くの内科からご紹介で三叉神経痛ではないかというご紹介だったのですが、病歴・診察所見からそれは違うと判断できましたが、最終的に痛みの原因についてはわからないまま帰宅させました。

 その後もその患者さんは痛みがとれなかったらしく、お電話いただき、歯医者さんを勧めました。その後、歯医者さんからお電話をいただき、片頭痛という診断ですと告げられました。

 自分の専門の疾患を他の科の先生に診断つけられるぐらい恥ずかしい出来事はありません。

 穴があったら、隠れたい気分だったのですが、それ以上に患者さんにも申し訳なく思いました。

 私自身は片頭痛という診断は他の専門の先生よりよくつける医者だと思っていますし、その点については自信もあるのですが、今回の患者さんだけは全く思いつかなかったです。

 本当にすいませんという感じです。

 思い出せば気がつくべきpointはいくつもあったのですが、そこを素通りしてしまったようです。

 また勉強させていただきました。

 子供さんの周期性嘔吐症や過敏性腸症候群の患者さんの後ろには常にに片頭痛が隠れていると思わないと思いを新たにしました。