以前もこのタイトルで何度か書かせていただきました。「子供さんの片頭痛」です。

 最近、インフルエンザの予防接種を始めてからというものお母さん方の受診が多く、子供さんの頭痛について尋ねられることが多く、子供の片頭痛の多さにビックリしています。

 小学校2年生、4年生の姉妹を連れて来院されたお母さんが片頭痛で、娘さん二人が片頭痛でした。

 子供の片頭痛の7~8割は母親もしくは父親に片頭痛があるために、うすうす親も片頭痛ではないかと思われていらっしゃいます。不幸なのは親が片頭痛ではなくて、子供さんが小さい頃から片頭痛をおこした場合は結構大変です。

 小児科、脳外科など数件の医療機関をつれていかれたり、治らない治らないと言われたり、子供さんに仮病だと言ったり、お父さんが気合が足らんと怒鳴ったり、散々なことがあります。

 最近のデータですと、中学生の片頭痛の有病率は8.4%で大人とまったく同じということでした。ですから、決して少なくないのです。

 最近は頭痛学会でも小児の片頭痛が注目されていますので、もっと脚光があびて、一人でも多くの患者さんの頭痛がコントロールされることを願ってやみません。