以前も書きましたが100人の頭痛患者さんがいれば、1人として同じ頭痛はない。

 本当にそう思います。最近、またまたそう思わせてくれた患者さんに出会いました。

 通常、片頭痛の原因ははっきり確定したわけではありませんが、血管が急激に拡張することによって三叉神経に刺激が伝わっておこる三叉神経血管説が最も有力です。

 発作の最中は血管が拡張するので冷やすほうが理にかなっていると思いますし、そう説明してきました。

 その患者さんは夏になってもハイネックはかかせないそうです。クーラーの非常に効いた部屋で首スジをopenにしておくと必ず発作がおこるので、年中ハイネックのシャツをきているとのことです。

 確かにミグシスやテラナスといった薬は片頭痛の予防薬で、Ca拮抗薬といって血管を拡張させる働きのある薬です。ということは前もって血管を拡張させておけば発作がおこしにくいということになります。

 首まわりを冷たくしておくということは、血管を拡張させる余裕をつくることになりますから、首スジを冷やさないで温めておいたほうが発作をおこしにくいのかもしれませんね。

 確かに 確かに 勉強になりますね。

 本当に患者さんにはいつも勉強させられます。 listen to the patients!