久しぶりに今日は頭痛日記です。

 最近、すごい事件が多すぎて本来の趣旨からはずれてしまっています。

 今日は片頭痛ネタです。

 教科書的には片頭痛は4:1とか5:1とかで女性に多い病気ですが、うちの診療所的には10:1とか12:1とかで圧倒的に女性です。

 男性で片頭痛でくる患者さんは、まず10代か20代です。

 なので最近50代後半の片頭痛の患者さんがいらっしゃってビックリしました。

 以前も女性の片頭痛は閉経とともに症状が軽くなるということを書きました。男性の場合はどうなるのかというと、多くは女性より早く軽症化して改善するのが一般的です。

 最近みえた患者さんの例ですが、14歳頃から目の前がピカピカ光ってきて30分くらいたったら脈うつような激しい頭痛が1ヶ月に1-2回きていたそうで、薬を飲まないとエライことになるので薬をのんでしたそうです。

 30代くらいから2-3ヶ月に1回になり、更に40代になると半年に1回になり、50代になってからは前兆だけで終わるようになったようです。

 最近は前兆もなくなり、軽い頭痛が時々ある程度で薬も全くいらなくなったとのことでした。

 この患者さんは比較的長く症状が持続した「前兆のある古典的片頭痛」という診断です。

 女性だけでなく、男性も更年期があって、片頭痛も変容しながらも治っていくもんなんだな~と改めて痛感いたしました。