外来にくる患者さんの多くは「脳の病気」を心配してこられます。

そしてほぼ100%頭のCTやMRIなどを希望されます。

頭痛外来にこられる患者さんは患者のプロなので、既に何回かCTやMRIの検査を受けられていることが多く、病歴や治療歴を丁寧に聞いてあげることが主になります。

 さて ここでクイズです。

頭痛を訴えてこられる患者さんのうち何%が脳の病気による頭痛なのでしょうか?

私はこの質問よくするのですが、人それぞれ50%という患者さんもいますし、多めに言って10%と答える患者さんもいます。はっきり言って、皆さん正解よりずいぶん高い値を答えます。


正解は1%以下です。100人患者さんがこられて、やっと1人いるかいないかです。

今までにこの話を聞いて、病歴を聞いた後もういいですと言って帰られた患者さんが1名いらっしゃいます。その程度です。よその施設で聞いてもほぼ同じ割合のようです。それほど脳の病気は多くはないのです。

これを言うと皆さん「へえ~」と意外な顔をされるのですが、プロの間では常識です。