外来にくる患者さんの多くは「脳の病気」を心配してこられます。

そしてほぼ100%頭のCTやMRIなどを希望されます。

頭痛外来にこられる患者さんは患者のプロなので、既に何回かCTやMRIの検査を受けられていることが多く、病歴や治療歴を丁寧に聞いてあげることが主になります。

 さて ここでクイズです。

頭痛を訴えてこられる患者さんのうち何%が脳の病気による頭痛なのでしょうか?

私はこの質問よくするのですが、人それぞれ50%という患者さんもいますし、多めに言って10%と答える患者さんもいます。はっきり言って、皆さん正解よりずいぶん高い値を答えます。


正解は1%以下です。100人患者さんがこられて、やっと1人いるかいないかです。

今までにこの話を聞いて、病歴を聞いた後もういいですと言って帰られた患者さんが1名いらっしゃいます。その程度です。よその施設で聞いてもほぼ同じ割合のようです。それほど脳の病気は多くはないのです。

これを言うと皆さん「へえ~」と意外な顔をされるのですが、プロの間では常識です。

 ついに頭痛についてのブログを開設してみました。

頭痛ってやっかいな病気?ですよね。
まさに「頭痛の種」なわけです。

日本人で慢性頭痛(1ヶ月に1回以上頭痛で悩む人/私もこの範疇に入りますが~)で悩んでいる人は約3000万人。赤ん坊からおじいちゃん、おばあちゃんまで入れてだからね~。多いんですよ。ビックリするくらい。

よく頭痛外来ってどんな人が来るのって「耳にタコ」的な質問くるんですが、多い 多い。
いっぱいきます。慢性の頭痛もちが。

 まあとにかくたくさんの頭痛がありますね。
100人くれば100とおり。どれ一つとして同じ頭痛はありません。

そんな中で非常に危険な頭痛(くも膜下出血、脳腫瘍など)を除外して、ちゃんと頭痛の診断と治療をするのが私の仕事です。

これからも何卒宜しくお願い致します。

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