先週の日曜日 ある場所で講演会をしました。

 先週の日曜日といえばQちゃんこと高橋尚子の名古屋国際マラソンの日でもあり、その日は公民館でも当然話題はQちゃんで、TVもつけられていました。

 それがまさかの9km手前から先頭集団から脱落で、皆さんが少しずつTVから目をそらしてくれるようになり、定刻の1時には45人くらいの人に集まっていただきました。

 タイトルは「脳卒中の予防」です。

 対象が高齢者の多い会。若い人が多い会。会によってタイトルも変えます。

 インテリジェンスによっても内容は微調整が必要です。


 老人会は「脳卒中」もしくは「ボケ」関係の話であれば鉄板ですね。

 もちろん、わかりやすく 丁寧に 大きい声での三拍子は必須です。

 あと有名人にも話の中にはたくさん出演していただく方が興味をひきますね。

 私も人間ですから会場で「うんうん」うなずいてくれたり、「は~」とか いい合いの手があると講演のボルテージはあがっていきます。

 でも時間は50分程度が良くて、1時間が限度です。おなかいっぱいにならない程度話すのがコツでもあります。

 来週も2つ予定されていますので、頑張って行って来ます。

 随分と暖かくなってきましたね。春を毎日感じれるようになってきました。

 今日は脳梗塞についての話題です。

 古いんですが、1997年WHOの調べで各国の血管病の発症率を調べています。

 日本   脳梗塞 107.5人/10万人/年
 
 韓国   脳梗塞 70.3人/10万人/年

 アメリカ 脳梗塞 47.8人/10万人/年

 フランス 脳梗塞 63.5人/10万人/年

 という結果でした。

 病気には人種差があります。癌でも日本人は胃癌の割合が多かったりしますが、アメリカでは乳癌の割合がもっと多いなど人種差があるものです。

 そういうことから考えると東アジア人には脳梗塞が多いという統計なのではないかと思います。

 いかがですか? 意外な結果でしょう~?!

 寒い日々が続きますね。

 うちの診療所もこの2日間は特に少ないです。(いつも少ないですけど~)

 今日は「Stroke」という脳卒中の専門雑誌に掲載されていた話です。

 脳卒中になると、今までになかった症状が出現し抑うつ状態になることは良く知られています。

 イギリスの研究者が調べたところ、脳卒中発症後3人に1人はうつ状態になっていると報告しています。

 更にその人たちは脳卒中発症から6ヶ月経過しても、症状の改善がみられないことが多いとも報告しており一過性の症状ではないことを示しています。

 先日、巨人軍の終身名誉監督である長嶋さんがNHKのTVで「リハビリは裏切らない」と強い口調でのメッセージに心打たれた人が多いと思いますが、強い精神力を持っている長嶋さんでさえ発症早期にはかなり抑うつ状態になったものと推察します。

 今まであたりまえだった機能を失うことの悲しさ・辛さというものはなった人にしかわからないかもしれませんが、そのような人たちのサポートを今後もやり続けたいと思います。

 うつには共に理解し、厚くサポートしかないと思います。

↑このページのトップヘ